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発達障害に気づかない大人たち

発達障害に気づかない大人たち
星野仁彦 <詳伝社新書>

心療内科の先生が書いた本みたいだった。よくまとまっていたので、読んでいた。

奇を衒った事は書いてないのだが、頭の整理には良い本かも。

キーワードだけ挙げておく。発達障害は。。。

◯ 大人になるまで見過ごされている事が多い。
◯ まずは、親子共々、「認め」「受け入れる」(障害を)事から始めるしかない。
◯ 不安や緊張が高いので、「自己投薬」したがる脳があり、依存症や嗜癖行動に走りやすい。
◯ 依存の原因4つ。。。1感情が不安定で不安が強い。2ストレス耐性が弱い。3新奇追求傾向が強い。4衝動性が強い。なので、依存すると抜けられない。
◯ 見つかりにくい女性の発達障害ー目立たないのび太型が多い。
◯ 発達障害が合併症(2次障害)起こしやすい理由。。。1心理社会的要因。2生物学的要因。3遺伝的要因。3つが複雑に絡み合っているからである。
◯ 治りにくいうつ病には、発達障害が背景にあることが多い。
◯ 原因は、前頭葉の損傷が認められるという事と、脳内伝達物質モノアミン(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン)が不足する代謝異常があるとのこと。心理社会的な要因としては、虐待、ネグレクトがある。
◯ 大人の発達障害の治療に遅すぎることはない。方法として5つ。1心理教育と環境調整療法。2認知行動療法。3心理療法。4自助グループへの参加。5薬物療法。
◯ 日々暮らしの中でできる9つの工夫。
1まずやるべきことをやる(一覧表を作って順序立ててやる)。2自分だけの時間と場所を作る(クールダウンのために)。3便利なものは何でも利用する(ハイテク機器を利用し家事などの負担を軽減)。4社交の場での振る舞い方(ちょっとしたテクニックでカバーできる)。5職場の人間関係の改善(対人スキルを身につける)。6感情のセルフコントロール(自覚することが大切)。7働き過ぎに注意する(バリバリ働く人ほど依存症に要注意)。8家族団らんの時間を持つ(オンとオフを切り替えて意識的に遊ぶ)。9自分にあった仕事を選ぶ(キャリアガイダンスの重要性)。
◯ 心理療法(カウンセリング)は自分はダメな人間ではないことに気づくこと
やっていることは4つ。1診断に伴う気持ちの整理。2自分が抱えている問題の整理。3適切な行動の理解。4社会スキルの学習。
◯ その他の治療法として。。。食事療法による治療
「ピクノジェノール」は松の樹脂から抽出するポリフェノールを多く含む抗酸化食品。「ハーブサプリメント」は、アメリカセンタン草、ミカンの粉末、ノミノフスマ、ヨルガオの芽、ジジバリのブレンド。雑穀米や三温糖(白米や白砂糖でないもの)も良いと言われている。

以上。

あ〜疲れた、ご参考まで。

追記:本の帯のキャッチフレーズが面白かった。「片づけられない」「すぐキレる」「話を聞けない」ーーー子どもたちではありません。あなたのことです!!
 ADHD、アスペルガー症候群、学習障害。。。全部まとめてこれ一冊でわかる!


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しつけの行き届いた子?!

昔々、どこかで会った、クライエントさんと、喫茶店に入った事があった。

昼だったので、パスタランチを頼んだ。そこは、昔ながらの喫茶店だったので、今時のドリンクバーという物が置いてなかった(その使い方はよく知っていたようだが)。

ドリンクもついてくると言う事で、私はアイスコーヒー、彼女はアイスティーを注文した。食後にお店の人が運んで来てくれた。アイスコーヒーのグラス、アイスティーのグラス、ストロー2本、ガムシロップが入っているピッチャー大、ミルクが入っているピッチャー小、をテーブルに置いて行った。

彼女は、おもむろにアイスティーのグラスの中に、ガムシロップを全て入れ、ミルクも全て入れて混ぜて飲んでいた。「これ甘い」と言っていたかなぁ。

私は、入れる物がないので、ブラックのアイスコーヒーを腹を立てながら、無表情に飲んでいたのである。


こういうの、軽度発達障害の人には、多いだろうなと振り返っていた。

「躾の行き届いていないお嬢さんですね」と言われてしまう状況なのだろうなぁ、「親の躾がなっていない」とか、激怒されてしまう場面でもあるでしょう。

でも、その裏には、そういう事とは、関係ない気質的な(生まれ持った特性)問題があったとは、一般の人にはわからないのだろうなぁと。



私は、専門職だから(知識はあるので)、あからさまに怒ったりはしないが、腹を立てていないわけではない。人間なので。。。


正直、イライラする事は、多いです。

なので、カウンセラーの仕事は大変です、本当に。


発達障害者支援における生活スキルの支援

資料を眺めていたら出て来た。鳥取大学大学院医学系研究科/井上雅彦

発達障害者支援センターで少し、相談業務をしていた時に、ご一緒した若い心理士二人。先生の兵庫教育大時代のお弟子さん(修士終了後、来たらしい)。若い割には(心理士の割には)仕事ができる人だったなぁと思い出した。特に男性の方は。。。

それで何となく、記事に思い入れが出来たのか何なのか。彼ら達はバリバリ「ABA」という行動療法の研究室から来ているので、理論的には、全く合わない面々ではあるのだが、二人とは、合わなくもなかったなぁと。

(心理臨床の広場 vol.3 No.1 2010 p26-27から一部引用)
道に迷った時に、人に尋ねられない学生を援助するためにライフシュミレーションプロジェクトは始まった。1人暮らしをするなど社会的に自立した生活を送るためには、トレーニングが必要だからだ。

1泊2日学内関連施設にて、自炊などする。課題は「ミッション」で、動機付けは「ポイント制」にし、シュミレーションゲームの要素を取り入れて作った。正確な自己評価のために、ポイントをもらえる基準を客観的に明示するようにした。

マル秘ミッションは本人には事前に教えないで実施する社会的スキルトレーニングである。振り返りは、ビデオと本人の自己評価表を用い、他スタッフと共に行った(視覚優位な自閉症には効果的かもしれないね)。

例/通常ミッション26。。。インターネットの利用、移動スキル、料理スキル、施設利用、自己管理スキル他
マル秘ミッション5。。。携帯電話からの指示に従って移動する、キャッチセールスの罠を回避する、友人の誘いを上手に断る他

道を尋ねられなかった、この学生は、このミッションでは、店の人に尋ねられたり、誘いを断ったりする事ができた。ただレストランで財布をテーブルの上に置いたままトイレに行ったり、他人の荷物を勝手にどけてしまったり、細やかな安全管理や対人マナーなどを、今後の課題として取り上げたとのこと。

トレーニングはカウンセリングルームの中だけではなく、現実場面をセラピストやスタッフと一緒に体験し、困難な場合は共に考え、適切な援助をし、成功体験を共有するなかで対人的な信頼関係と自己効力感を強めていくと、不安を低減する事が、可能になるのである。

と結んでいました。おっしゃるとおりで、これは就労スキルにも同様に必要となりますが、まずは生活レベルのスキルを身につけてから、就労支援の場には来て頂きたいとも思った。

ルールとマナー

働き続けて行くためには、ルールやマナーを守れるようになる事が、一番大切だと、私は思っている。ルールは誰でも100%守らなければならない。マナーも基本は同様だが、技術職/専門職の人は75%位でも良いかもしれない(高い技術が企業に提供される事によりフォローできる事も多いからだ)。

以上が生活(支援)のレベルで出来ている人は、短いトレーニングで(人によってはトレーニングなしでも)、就労(支援)レベルにおいても、マナーをビジネスマナーに変えて実行できる事になるので、適応は高い。

例えば、中学生/高校生が、友人の家(友人の親の所有物)に遊びに行き、玄関を入る時には「失礼します」だし帰る時には「失礼しました」がマナーとして必要だ。また、何かを食べたら「ごちそうさまでした」(ごちそうでなくても)だし、何かをしてもらったら「ありがとう」(有り難くなくても)が必要になる。

トイレを使う時は「トイレを貸してもらってもよいですか?」と許可を取って使わなくてはならないし、そのトイレがすごく狭かったり、汚かったりしても汚ねえし狭いしとか、ネガティブな事は言わずに「ありがとうございました」の一言だけ言って部屋に戻ってくる、どうしても食べられない物を出された時には、「これこれこういう理由で食べられません、ごめんなさい」というのが、生活レベルのマナーである。

このレベルの事が75%以上(最低でも)できる様になってから、就労支援の所に来てくれると数ヶ月で企業につなぐことが出来るので、適切なんだけど。生活支援のレベルのマナーが30%以下の人も、多く見受けられるのだが、こういう人は、年単位のトレーニングやカウンセリングが(人によっては治療も)必要になる。

学校では教えてくれない事なんだけど、社会人(就職するには)になるためには、必要な事なんだよね。

という事実を、今の若年層の人達はどのくらい、知っているのだろうか。。。

服装指導の資料作り

部屋の掃除の邪魔になっていた、ファッション雑誌と健康食品のカタログを処分しようと思っていたが、ふとあることに気づき、止め、切り抜きを始めた。

オフィスに着て行っても、浮かない、かつ、機能的な服装の女性モデルさんが載っているページを破り、全体を眺めて、付箋をつけていく。

付箋に書いた事は。。。

ここに載っているブランドは高いので買わない事。
ひざ上のスカート以外は着用可。
ノースリーブのシャツ以外は着用可。
アクセサリー以外は全て着用可。
ズボンはもう少し長い7分丈が良いがOK。
ブーツ以外のくつでもよいが、スニーカーやサンダルは不可。
足のマニキュアの色は02.03.05.07.08のみ可で、他はダメ。
6番以外のストライプシャツは着用可。
こんな感じ → OK

という感じ。

軽度発達障害さんの服装指導の時に使おうと思ったのだ。

しかし、これを作成しながら、ここまで教えないとわからないのか。。。とため息をついたのが事実である。でも、これが見えない障害指導の大変さというものなのかもしれないと思い返していた。

これでも、服装が直らなかったら、どうしようか。。。



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