やっとあとがきを読み終えた。斉藤先生的には、エビデンスとナラティブの関係について、3つの分類があるという。
1、エビデンスにナラティブを一部補完すれば、完成するという安直思考の分類
2、エビデンスとナラティブは別世界なので、独立しているが、連携をとることが必要という思考
3、ナラティブにエビデンスが吸収、統合される事で完成するという難解な思考
だそうだった。確かに、1は既存の医療機関で多く使われているしね(医師が仕事をしやすい様に)、2は心療内科クリニックと有料相談室の連携の様な形で地味に展開はしているし(整形外科と整体院でもいいけど)、3がまだあまり多く日本には存在していないという状況ではあるでしょう。
でも日本のお医者様グループが、セラピスト集団に吸収、合併される事で了解するとは思わないし。。。日本での展開って難しいかもとも思ったなぁ。
でも、読み返しても、良い事が書いてあった。
医療者は、「目の前の患者の最大幸福」の為に臨床/研究は行うべきとか、
医療者として生き残っていくためには「生物医学的能力」と「心理社会的能力」と「人間性に関する能力」と3つが揃っていないとダメだろうみたいなコメント。
あと、面接技法は、テクニックでは習得できないので、マニュアル教育もダメだろう。。。。の様な表現。
私は医療職ではないですが、対人援助サービス職(カウンセラー)として、納得なものでした。
日本の臨床医グループ(看護職を含む)の人達には学んでほしいなとは(10年前から思っているけど)思った。