私の周りのカウンセラーを見ていて、レベルが高く実力のある産業カウンセラーは(産業カウンセラーの有資格者は2万人以上いるのに)、2人しかいない。1人は資格的にはシニア産業カウンセラーのみで、もう1人は臨床心理士とシニア産業カウンセラーと両方もって、産業(企業)カウンセラーをやっている。
確かに、セラピューティックなアプローチのレベルだけを比べれば、後者の方が高い。が、それ以外の能力(能力開発/キャリア開発の技術など)は低い事が多い。現場で能力が高いと言われている産業カウンセラーはどちらもバランスよく出来る事が望ましい。要するに、視座は高く、視野は広く、なお、自分の専門領域に関しては視座や視野は低く狭くなるけれども、奥深い知識や技術(能力)を持っていなくては務まらないのである。そのバランス感覚が良いというのは本当に少ないなぁと周りの先輩達を見ていてそう思う(前者の先輩も完璧というわけではない)。
以上の様な専門職が、日本の産業領域では尊重されてこなかったという歴史を物語っているという事でしょうね。現実の世界に2人しかいないということは。。。
アメリカでは昔から企業カウンセラー(私費)はいますし、スクールカウンセラー(公費)よりかは高給取りな人が多いです。その違いですよね、日本は逆転してますもん、この業界。。。日本の産業界の経営者は誰にそのポジションを与え、お金を流しているんでしょうね?私がお尋ねしたい。
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