一応、カウンセラーなので、たまには仕事の事を書かなくてはいけないという事で少し書いてみる(毎度毎度、白髪染めや化粧品の事ではマズいだろう)。
私が、カウンセラーの先輩から教育分析(カウンセリング)を受けていた頃(もうかれこれ10年位前か)、良く先輩から言われていた事があった。自分の認知の歪みや感情の歪みに気づき、あるレベルまで矯正できていないと、人のカウンセリング(セラピー)はできない。いつまでたっても、専門職カウンセラーとして自律(自立)できないと。
でも、認知の歪みや偏りがあるのは、その近くにトラウマ(心の傷)がある事が多いので、そうなっており、それに引っ張られ、行動もズレている事が多いのである。なので、それの矯正(セラピーという)は口で言うのは簡単だが、やるのはすごく辛く厳しい事だ。その先輩は、麻酔をしないで外科手術をする位、痛い物だという表現をしていた。
なので、それを乗り越えると、自律(自立)した人間になれるので、成人(社会人)として成長した事になるのだという様な事を言っていた。
その目安として、「人に自分の気持ちを分かってもらえなくても、自分は納得できなくても、日々の仕事を淡々とこなせる強さがあるか、ないか」なのではないかと、私自身は考えている。
大抵、病気の人や、子どもな人は、何かに依存している(されている)事が多い。で口癖の様に「私の気持ちを分かってもらえてない」とか「納得いかない」とか言う事が多い。かつての私もそうであった(よく先輩達に指摘されて、メソメソしていた)。
だけど、それでは、人から高いお金を頂いてカウンセリング(セラピー/教育)する人間としては失格で、産業界においてはセラピーフィー泥棒になってしまうのである。わたくし側の都合とは関係なく、世の中(社会)は動いているからね。
私達カウンセラーは、人の命はお預かりしていませんが、大事なその方の未来はお預かりしている職業なので、いつもそう考え、研鑽に励んでいる。自分の性格が商売道具ですから。。。なので、それに賛同してくれる意識の高いクライエントが相談室には来てくれれば良いと考えているのです(だから儲からないのかもしれないけど)。
カウンセラーや心理職が、職業人として自律するためには、この様なアプローチを使う人が私達の時代には多かったのだが、今は違うだろうし、他の職業人はまた別のアプローチを使うのだろうから、千差万別だろうが。。。いずれにせよ、自律(自立)している事は、どの職業人でもやはり必要な事の様に思う。
自分や家族の自律のため、そして生活の向上のため、もう少し生きやすくなるために、重要な事だと感じる。
中堅カウンセラーの視点で、ちょっと書いてみた。
どんなもんだろうか。。。
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